【完】音にならない“好き”をキミだけに。





結局、佐倉と話せれるようになったのは後夜祭が始まる少し前。


せっかくだから、人の少ない外の非常階段で花火を見ることにした。


「あの時の女の子が、白濱くんの好きな子だったんだ。それに憧れなんて嬉しいな……」


佐倉に紫乃ちゃんのことを話すと、すごく嬉しそうに言った。

俺も嬉しい。


「白濱くん…、紹介してくれるといいな」


「今頃、頑張ってるよ」

ラインで花火を見る約束は出来たって言ってたし。


俺も、紫乃ちゃんと佐倉をもう一度会わせてあげたい。

だから敦弥、頑張ってよ。


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