【完】音にならない“好き”をキミだけに。
そんな佐倉を見て、俺は嬉しくなるのです。
「加賀谷くん、お祝いにアイス食べて帰ろ!」
「なんかそれおかしくない?
佐倉がただ、アイス食べたいだけだよね?」
「えへへ、バレた?
心の中で白濱くんおめでとうって思いながらアイス食べよう!そしたら、お祝いになるから」
いや、ならないでしょ。
と、思ったけど何も言いません。
だって、佐倉が可愛すぎるから。
冬が近付いているのにも関わらず、アイスを食べたいと言う佐倉。
俺は佐倉の隣で温かい飲み物でも飲みたいな。
それで、アイスが冷たいと嘆く佐倉に、その飲み物をあげるんだ。
そうすれば、佐倉は笑ってくれる。
「じゃあ、行こうか」
「うん!」