【完】音にならない“好き”をキミだけに。
「大丈夫だよ!加賀谷くんとっても優しいの」
…俺は佐倉の方が優しいと思います。
同じ女なのにこうも違うか……。
天使と悪魔。
「何かされたらすぐ言うんだよ」
「ありがとう、まーちゃん!」
「可愛い~~」
悪魔、なんだけど…佐倉のことが大好きな真壁。
こうして無事に俺たちが付き合ってられるのも、真壁のおかげだって思うことは何回もあった。
それに、たまにする真壁との佐倉の可愛さについての討議はすごいおもしろい。
「まーちゃん、ありがと」
「死ね」
…なんやかんや、俺も真壁のこと好きだよな。
こんなこと言ったら“キモイ”って言われるの分かってるから言わないけど。