【完】音にならない“好き”をキミだけに。
「紫乃ちゃんが聞いてくれたことは感謝するよ。……でも、俺が考えて佐倉に何かをしてあげたいから聞かないとく。ごめんな?」
今まで相談してたくせに、今になって何言ってんだって敦弥は怒るかもしれないけど……。
「真白……!!」
「な、なんでお前…、キモイ」
なんて、俺の心配はよそに敦弥はキラキラの笑顔を向けてきた。
気持ち悪いくらいの……。
「紫乃ちゃんも喜ぶと思う!真白がそう言ってくれたこと」
「怒ったら、敦弥が謝っといて……」
「紫乃ちゃんが怒るわけねーだろ!
あんなにも天使なのに……」
敦弥の話が長くなりそうなので、早めに切って俺は自分の席についた。