【完】音にならない“好き”をキミだけに。
でも、これはなかなかに恥ずかしいから
今年限りで打ち切らせていただきますね。
佐倉の喜んでくれた顔を見たら、来年もしてもいいかなって思ったけど、来年は来年でまた違う方法で伝えるよ。
「佐倉、好きだよ」
「……っ」
ケーキを切り分けていた佐倉に向けた
俺からの突然の告白。
いきなりで驚いたのか、一瞬で顔を真っ赤に染めた佐倉は俯いてしまった。
そんなピュアな反応は1年以上付き合っても何一つ変わってなくて、それが俺にとってはどうしようもなく嬉しかった。