【完】音にならない“好き”をキミだけに。
*
放課後、佐倉の家にお見舞いに行くために佐倉に電話をかける。
さすがにいきなり家に押しかけるのはどうかと思うので…。
俺もそれくらいの常識はありますよ。
むしろ、敦弥より何倍も常識人ですから。
電話をかけたのはいいけど、電話に出ない佐倉。
「…寝てるのかな」
一応メッセージを入れて、お見舞いの品を買いにスーパーに向かった。
佐倉の好きだと言っていたフルーツゼリーとプリンを買おうかな。
スーパーに到着したとほぼ同じタイミンスで佐倉からラインが届いた。