【完】音にならない“好き”をキミだけに。
言いたいことを言わずに
『楽しみにしてる』
気持ちを隠した。
せっかくスーパーに来たことだし、見舞いには行けれなかったけど、明日佐倉にゼリーとかあげようかな。
…早く明日してください。
*
「……俺さ、何かした?」
「知らない所で嫌われることでもしたんじゃねーの?」
「そう思う?敦弥でもそう思うならそうだよな」
「ちょっとそれどういう意味かな…」
次の日、会えると思った彼女に会えなかった。
佐倉はまた学校を休んだのだ。