【完】音にならない“好き”をキミだけに。
#2
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「佐倉!!」
「か、加賀谷くん…、おはようございます」
「おはようございます!じゃ、なくて!
大丈夫なの!?本当に大丈夫なの!?」
「うるさい、バカ」
久しぶりに見た佐倉への感動を容赦なく潰しにかかる真壁。
確かに、朝の静かな教室で騒いでる俺も悪いけどね?
悪いけど、真壁は感動しないの?
俺はしたね、すっげーした。
「大丈夫だよ。ありがとう」
あぁ、久しぶりの佐倉の笑顔だ。
「よかった〜」
やっぱり、学校に佐倉がいるだけですごい違う。
なんかもう、教室がキラキラしてるからね。