【完】音にならない“好き”をキミだけに。


佐倉の可愛さって素晴らしい。


「今日、一緒に帰れる?」

「うん、帰れるよ」

「やった」

久しぶりの佐倉だ。

あー、佐倉だ。

しつこいね、俺。でも、感動してんの。本当に。

「敦弥、俺泣きそうかも……」

「ちょっと目が光ってるよ」

「まじで?」

「ごめん、嘘」

佐倉と真壁が教室から出て行ったのを俺は自分気持ち悪いなと思いながら見ていた。

あ、ストーカーとかじゃないですから。

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