【完】音にならない“好き”をキミだけに。
#2
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俺の通う高校は、文化祭と体育祭が交互で1年おきにある。
今年は文化祭の年だ。
俺のクラスは無難に喫茶店をするらしい。
「おい、真白!お前、サボってないで早く準備しろよ!時間ねーんだよ」
「……サボってねーし」
ちょっと窓の外見てただけだろ。
それをサボったなんて人聞きの悪い……。
「さっさと動け!」
「はいはい」
うるさいな、敦弥は……。
見た目は茶髪だし、第二ボタンまで開けてるし。
チャラいくせに、根は真面目っていう謎のギャップ持ちである高校からの友達の白濱敦也(しらはま あつや)
「何やればいいの?」
「佐倉が1人で教室の外の飾りつけしてるから手伝ってあげて」
「白濱さん神様。行ってきます」
「……お前」
早く言えよ。佐倉が1人で頑張ってるとか俺聞いてないんだけど。