【完】音にならない“好き”をキミだけに。


チャイムが鳴って、先生が戻ってくると


「体調悪くないなら授業受けなさいよ」


と言われてしまった。


まだ、心の準備出来てないんだけどな。


「先生、俺頑張れるかな」


「頑張れるよ。だって、加賀谷くんだもん」


俺と先生、そんな関わる時があったかは不明だけど、ちょっと嬉しかった。


「俺だもんね、そうだね。
ありがとうございます。頑張ってきます」


背中を誰かに押してもらわいと、前に進めない俺はまだまだ子供だ。


でも、ちゃんと頑張るから。

だから、お互い逃げずにちゃんと話をしよう。


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