戦国ゴーストと妖退治
「どこでって・・・。ある人にもらった」
「ある人・・・?」
「今は行方知れずになってしまった人」
「そうなんだ・・・」
信長さまは難しい顔で考え込んでいる。
黙ったままで、なにを考えてるのか私にはわからない。
「じゃあ。俺、帰るから」
「うん。じゃあ、また明日。学校で」
「・・・うん」
返っていく背中を見つめながら結局、瀬名くんの事がわかったようななぞが残るような不思議な感覚。
信長さまも、ずっと黙ったままだし。