戦国ゴーストと妖退治
怖いけど、やよいをあいつ側にするわけにはいかない。
「体調悪いなら窓際の方が・・・」
「ううん。そういうんじゃないから。私、通路側の方が好きなの!」
首をかしげながら代わってくれる。
よし、これでやよいは私が護る。
「この後は清水寺に行ってそれから飯だっけ」
「逆だよ。清水寺の近くでご飯食べてから清水寺」
「そっかー。確かに腹減ったなー」
同じ班の田村君たちがバスの中に入ってくる。
通路を進んできて・・・。
「あ」
男を通り抜けていった。
皆にはやっぱり見えてないし、あいつはやっぱりユーレイなんだ。
そんな現実に、顔を青ざめる。