戦国ゴーストと妖退治
「ちょ、ちょっと、あんた大丈夫?」
「うるさい・・・。なんの用」
「はぁ?明日提出のプリント、持ってきてあげたんだけど」
「・・・どうも。じゃあね」
私の手からプリントを奪うと強引に扉を閉めようとする。
ちょっと、ありがとうとかないわけ。
まぁ、期待してないけど。
それにしたって、熱高そうだし・・・。
「ちょっと、おうちの人いないの?熱、どれくらいあるわけ?」
「・・・あんたに関係な・・・ごほっごほっ・・・」
激しく咳き込んだ瀬名くんは身体を折るとそのまま倒れこむ。
慌てて支えるため手を伸ばした。