戦国ゴーストと妖退治


「ちょ、ちょっと、あんた大丈夫?」

「うるさい・・・。なんの用」

「はぁ?明日提出のプリント、持ってきてあげたんだけど」

「・・・どうも。じゃあね」



私の手からプリントを奪うと強引に扉を閉めようとする。
ちょっと、ありがとうとかないわけ。
まぁ、期待してないけど。

それにしたって、熱高そうだし・・・。



「ちょっと、おうちの人いないの?熱、どれくらいあるわけ?」

「・・・あんたに関係な・・・ごほっごほっ・・・」




激しく咳き込んだ瀬名くんは身体を折るとそのまま倒れこむ。
慌てて支えるため手を伸ばした。




< 131 / 414 >

この作品をシェア

pagetop