戦国ゴーストと妖退治
卵粥を作って、お椀によそうとそれを持って部屋に戻った。
「ありがとうございます、信長さま」
「いや」
信長さまは言いつけどおりちゃんと瀬名くんを見ていてくれたみたい。
自分勝手ではあるけど、こういうところちゃんとしてくれるんだな。
「目、覚ましそうですか?」
「どうだろうな。呼吸はいささかしんどそうだ」
「首と脇の下も冷やした方がいいですね・・・」
粥と一緒に持ってきた袋に詰めた氷をタオルでくるみ首と脇に挟む。
少しでも熱が下がるといいけど・・・。