戦国ゴーストと妖退治
「浄化・・・されたような感じだったな」
「え?」
「妖の持つ邪気が浄化されていく感じだった」
信長さまが顎に手を当て考え込むポーズをしながらそう言った。
浄化って・・・、そんな力私にあるわけ・・・。
「お前、すごい力持っているのだな」
「は!?し、知らないわよ!」
信長さまに感心されたところで、身に覚えなんてないし。
「なんだ?」
「え、あ・・・。なんか、妖の持つ邪気をなぜか浄化できたみたい」
「は?なんだそれ」
信長さまが見えない瀬名くんにそう説明をする。
瀬名くんはあからさまに不審そうな顔をしているけど、私だってわけわかんないし。
「ていうか、瀬名くん。なんで霊体にならなかったの?」
「あ?・・・ああ、あれ、刀がねぇとできねぇんだよ」
「え、そうなの?」
「ああ・・・。なんか、あれ妖刀だから、変な力が備わってるんだと」
「妖刀・・・そう言えば、信長さまもそう言ってた」
妖刀って、すごい力持ってるんだね。
それにしても・・・。