戦国ゴーストと妖退治


「浄化・・・されたような感じだったな」

「え?」

「妖の持つ邪気が浄化されていく感じだった」




信長さまが顎に手を当て考え込むポーズをしながらそう言った。
浄化って・・・、そんな力私にあるわけ・・・。




「お前、すごい力持っているのだな」

「は!?し、知らないわよ!」



信長さまに感心されたところで、身に覚えなんてないし。




「なんだ?」

「え、あ・・・。なんか、妖の持つ邪気をなぜか浄化できたみたい」

「は?なんだそれ」




信長さまが見えない瀬名くんにそう説明をする。
瀬名くんはあからさまに不審そうな顔をしているけど、私だってわけわかんないし。



「ていうか、瀬名くん。なんで霊体にならなかったの?」

「あ?・・・ああ、あれ、刀がねぇとできねぇんだよ」

「え、そうなの?」

「ああ・・・。なんか、あれ妖刀だから、変な力が備わってるんだと」

「妖刀・・・そう言えば、信長さまもそう言ってた」




妖刀って、すごい力持ってるんだね。
それにしても・・・。




< 154 / 414 >

この作品をシェア

pagetop