戦国ゴーストと妖退治
「どうしよう、この状況・・・」
すっかりお客さんは逃げていて、遠くからバタバタと足音が近づいてくる。
「大丈夫か!君たち!」
そして現れたのは、すっかり片付いた後にやってきた警察。
遅いわよ!
まぁ、早く来てたところでなにもできなかったと思うけど・・・。
「これは、君たちがしたのか・・・?」
「えと、あの、・・・必死で」
「そうか。でも、これからこんなことがあっても決して自分たちで何とかしようと思ってはダメだよ。今回は何とかなったかもしれないけど、危険だからね!」
「はい・・・」
私だって、本当だったら逃げたかったわよ!
まさか自分がナイフを持った男に突進することになるとは・・・。
「少し話を聞かせてもらってもいいかな?」
「・・・はい」
ああもう、なんでこうなるの。
せっかくの夏休み。
せっかくの友だちとの水族館。
ああもう、ついてない。