戦国ゴーストと妖退治


「あーとんだ災難だった」



なんとか警察の人には納得してもらって、無事帰路につく。
時枝くんたちには警察に事情聴取の前に先に帰ってと連絡を取った。


せっかくの・・・。



「信長さまが、さっさと助けてくれなかったから」

「おかげで、すずの力に気づけたじゃないか」

「気づけなくてもよかったんです!」



そんな変な力・・・。
そもそも、日常生活に不要なそんな力。


どんどん私の日常が非日常になっていく。




「私は、ごく普通の女子高生でいたいんです。これ以上、変人だと思われたくないし、こんなこともう・・・」

「諦めることだな。お前には俺が見える。妖の姿も見える。そのうえ、浄化の力まで持っているとなれば、お前の力は必要なものに他ならん」

「勝手に決めないでください」

「それに、・・・あいつは危うい」

「え・・・?」




あいつって・・・。




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