戦国ゴーストと妖退治
「おい、清宮!走れ!」
「えっ・・・」
「ここにいたら危険だ!」
はせちゃんが私の腕を掴み走り出した。
私は後ろを気にしながらひかれるままに走る。
信長さま・・・、大丈夫だよね。
「はせちゃん!でも、信長さまが!」
「俺たちがいたところでなにもできないだろ!」
「でも、私には浄化の力がある!」
「そんな不確かな力、危険すぎる!そんな危険な事させられるわけないだろ!」
それはそうだけど。
確かに、怖かったし。
こんな力いらないって思ったけど。
ああして戦ってる信長さまを目の当りにしたら、なにもせずに逃げてる自分がものすごくかっこ悪くて。
信長さまが狙われてるかもしれないのに。
私は、逃げるなんて。