戦国ゴーストと妖退治


「おい、清宮!走れ!」

「えっ・・・」

「ここにいたら危険だ!」



はせちゃんが私の腕を掴み走り出した。
私は後ろを気にしながらひかれるままに走る。

信長さま・・・、大丈夫だよね。



「はせちゃん!でも、信長さまが!」

「俺たちがいたところでなにもできないだろ!」

「でも、私には浄化の力がある!」

「そんな不確かな力、危険すぎる!そんな危険な事させられるわけないだろ!」



それはそうだけど。
確かに、怖かったし。
こんな力いらないって思ったけど。
ああして戦ってる信長さまを目の当りにしたら、なにもせずに逃げてる自分がものすごくかっこ悪くて。


信長さまが狙われてるかもしれないのに。
私は、逃げるなんて。



< 202 / 414 >

この作品をシェア

pagetop