戦国ゴーストと妖退治
「俺は、教師だ。生徒を護る義務がある!」
「でも―――!」
「戦い方も知らないあんたがいって何ができるわけ」
「え・・・」
突然聞こえてきた声。
それは淡々としたいつもの声。
「瀬名!?」
「え・・・、今いつもの・・・」
「面倒なことになってんね」
霊体じゃない瀬名くんは、面倒くさそうに戦っている信長さまと妖を見る。
「せ、瀬名くん・・・」
「あいつ、戦ってんでしょ?みえないけど」
「うん。あの妖、信長さまを狙ってるみたいなの」
「へぇ。さすがだね」
「笑い事じゃないよ、瀬名くん、お願い・・・」
協力なんてしないっていつも言う瀬名くんだから、きっと助けるなんて嫌だっていうかも。
それでも、黙って見てるだけなんて・・・。