戦国ゴーストと妖退治


「なに言ってるんだ!瀬名だって大事な俺の生徒だ!危険なことに巻き込まれるのを黙ってなんていられない!」

「そういうキレイゴト、俺嫌いなんだ。いい教師面したいなら他でやって」

「せ、瀬名くん!」




先生に対しても容赦なさすぎだよ。
どうしてそんな・・・。



「別に、協力はするつもりないし。あんたのために助けるわけじゃない」

「え・・・」

「ただ俺は、あいつらのせいで失くすものを見たくないだけだから」

「失くすもの・・・」

「じゃあ行ってくる」




それっていったい、そう尋ねる前に瀬名くんはそう言い捨てると体を抜けていってしまう。
もうちょっと落ち着いてからいってよ!
私は慌てて力が抜けた瀬名くんの身体を支えた。



「せ、瀬名は・・・」

「戦いに、いってくれました」

「そうか・・・」



苦しそうなはせちゃん。
はせちゃんは、行かせたくなかったんだもんね。



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