戦国ゴーストと妖退治
「私も、戦ってほしくないです。傷つくの見たくないと思う。でも、たぶん瀬名くんは、戦っていないといけない何かがあって。大きななにかと戦ってるんだと思う」
「俺には、まだ理解できないことが多いし、現実を受け入れていくことに必死だからよくわかんないけど。あいつが何かに捕らわれてるのはわかる。救ってやりたいって思うのは、あいつにとっては迷惑な話なんだろうな・・・」
協力しないと頑なな瀬名くん。
まるで、大事な人をつくらないようにしてるみたい。
誰とも深くかかわろうとしないで。
どこか一線を引いている。
そのことと、妖とのことが関係しているかはわからないけど。
「瀬名くんが危ない時は私が護ります。それが見えてる私にできることだと思うから」
「・・・情けないな。俺にできることはなにもない」
「そんなことない!はせちゃんがいてくれるのすごく頼りになる!」
私の話、バカにしないで聞いてくれて。
妖が見えるようになって怖いはずなのに付き添ってくれて。