戦国ゴーストと妖退治
「・・・私は、やめた方がいいって言ったんだからね」
「は?」
「その・・・。信長さまが瀬名くんの身体を借りて、その・・・」
「そういう事か・・・」
納得した様子の瀬名くんに私はそそくさとその腕から抜け出す。
「私の言う事聞かないことくらいわかるでしょ」
「勝手なことしやがって」
「それはごもっともだけど・・・。でも、瀬名くんも友だちとか作った方がいいと思うし。これっていいチャンスなんじゃないかな」
「余計なお世話だ。俺が友達を作ろうがつくらまいが、お前には関係ない」
「それはそうだけど・・・」
そこまで頑なにならなくてもいいのに。