戦国ゴーストと妖退治
私はケガはなかったけど、念のためにと瀬名くんに付き添うため一緒に病院に向かった。
手当てを受け、瀬名くんは何針も縫うことになり処置を受けた後、警察にいろいろと事情を聞かれた。
妖の事は伏せ、襲われた状況と、必死に逃げたことを伝え、とりあえず帰れることになった。
二人とも親を呼ばれ、待合室で迎えを待っていた。
「犯人、捕まってよかったね」
「ああ・・・」
「怪我、大丈夫?」
「問題ない」
すっかりいつもの瀬名くんに戻ったみたい。
あんなに切羽詰まっていっぱい喋ってくれてたのにな。
なんだか、残念。
「瀬名くんのところは、お父さんが来るの?」
「来るなら。・・・まぁでも、仕事忙しいしどうかな」
「でも、警察の人が連絡してくれてるって」
「じゃあ来るんじゃない」
なんだか、投げやりでどうでもいいみたい。
どうしたんだろう・・・。