戦国ゴーストと妖退治
デートのお誘い!?
「はい、清宮さん。オレンジでよかったんだよね?」
爽やかにジュースを手渡す時枝くん。
私はぎこちない笑顔でそれを受け取った。
「ありがとう、時枝くん」
「うん。・・・もうすぐ9月も終わるね。10月入ったらすぐ文化祭だし、忙しくなるね」
「そうだね。文化祭、着々と準備進んでるから、本番が楽しみ」
ベンチに並んで座り、他愛のない話を進める。
「清宮さんのメイド姿、楽しみだな」
「えっ、嘘。似合わないよ、きっと」
「そんなことないよ。きっと可愛いと思う」
爽やかな笑顔でそんな事を言われると、ものすごく反応に困る。
ドキドキと高鳴る心臓を抑えて赤い顔を隠すように俯いた。
いったい、どうしてこんな状況になっているのかというと――――――。