戦国ゴーストと妖退治


ドキドキ胸は落ち着かないし。
デート、なんて初めてだからなに着るかすごく迷うし。


そんな事を考えて、ハッと目的を思い出して考え直す。



そんなことの繰り返しを経て、当日の今に戻る。




「ほんと、清宮さんが来てくれて助かったよ。変なものお詫びで渡せないし」

「ううん。買えてよかったね」



私たちは無事、目的の手鏡を買う事が出来て、こうして公園のベンチで落ち着いてる状態。
あれこれと、選んでるときはまるでカップルみたいですごく楽しかったなぁ。




「それ、渡しに行くの?」

「ああ、うん。明日会うことになってるんだ」

「でも、偉いね。ちゃんと新しく買って返すなんて」

「俺もボーっとしてたのがいけなかったし。お金渡すっていうのも、それはそれで相手も気が引けるかなって。でも、改めて出てこないといけないって考えたらその時お金で返してた方がよかったのかも」

「そんなことないよ。誠実だと思う」




心の優しい時枝くんらしい。




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