戦国ゴーストと妖退治
「上機嫌だな」
「え、わかります?」
家に帰ると、信長さまが私の顔を見てそう言った。
今日は、信長さまはここで留守番をしていてくれたの。
初めて!
だから、うっかり信長さまに返事をして変に思われることもないし。
久々に、普通の高校生に戻った感じだった。
「信長さまのおかげで、すごく楽しくデートが出来ました」
「でぇと?」
「男の子と女の子が二人で遊びに行くことです」
きっと、このまま時枝くんと話をしたり、交友を深めていけば、きっと私時枝くんの事好きになる気がする。
優しくて、爽やかで、とってもいい人。
そして、私の初恋だったハンカチの彼。
これって、本当に運命みたい。