戦国ゴーストと妖退治
「え・・・?」
「ん?瀬名?どうかした・・・?」
私たちに声をかけたのは、瀬名くんで。
瀬名くんは驚いたような表情を浮かべ、時枝くんの手元にあるハンカチに見入っていた。
「時枝。なんでこれ、お前がもってんの」
「え?これ?ああ、これ俺じゃなくて、清宮さんのだよ。正確には違うみたいだけど」
切羽詰まったような瀬名くんの様子と、打って変わって穏やかに受け応える時枝くんの姿。
「清宮・・・?なんでお前が・・・」
「え、どういう事・・・?」
「俺が聞いてる」
俺が聞いてるって、なんで瀬名くんがそんな事言うの。
そもそも、なんでそのハンカチの事知ってる風なの。
「それは、俺のだ」