戦国ゴーストと妖退治
私は、前に一度お邪魔した瀬名くんの家にやってきた。
瀬名くんは、私を瀬名くんの部屋に案内すると、お茶を用意してきてくれた。
「あ、ちなみに。学校にはいなかったんだけど、信長さまも来てるから」
「・・・ああ、そう」
最近、信長さまは一人でぶらぶらすることを覚えたらしい。
でも、妖の事に関係する話かもしれないしと、連れてきた。
「・・・じゃあ、霊体になる」
「え」
「信長の事、俺は見えないから」
瀬名くんはそう言うと、刀を手に取り目を閉じた。
すると、すっと身体の力が抜け座ったベッドに横たわる。
その代わりに、霊体の瀬名くんが身体から抜け出した。
相変わらず、この仕組みがほんと不思議でならない。
でも、信長さまにも話してくれる気になったんだ。