戦国ゴーストと妖退治




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新しい制服。
新しい校舎。

新しい通学路。


どれもが輝かしく、希望に満ちていた。



母子家庭だったけど、母親のおかげで生活に苦しんでいたわけでもなく。
特別裕福でもなかったけど、そこそこのごく普通の当たり前の日常だった。



母親という家族がいて、友だちがいて。




満たされた毎日。





それはきっとこの先の未来も、続いているものだと。
そう、思ってた。



あの日までは。





「寄り道して帰ろうぜ!」

「あー、でも、俺の母さん今日風邪で家で寝てるから帰らないと」

「えー、ちょっとならいいじゃん。な!それで、なんか買って帰ってやればいいじゃん」


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