戦国ゴーストと妖退治
「それと、青白い光を放つ妖。俺は、それに覚えがある」
「それは、本当か!?」
信長さまの言葉に、瀬名くんは声を荒げる。
身を乗り出し、信長さまに詰め寄った。
「落ち着け。同じ妖かどうかはわからん。俺が見たのは、生きていた頃」
「それって、500年前ってこと・・・?」
「ああ。だが、あの妖は、他のどの妖とも違った。俺が見た妖は、肩に憑りついてはいなかった」
「肩に・・・。でも、俺は確かに肩に妖を見た」
「だから、別物かもしれんといっておろう」
前のめりの瀬名くんに、怪訝な顔をする信長さま。
青白い光を放つ妖。
信長さまの知ってる妖と、瀬名くんの見た妖と、それは同じなのだろうか。
「その妖は、そうだな、まるでこの間、俺がこやつに乗り移ったような・・・。そうだ。そんな感じであった」
「それってどういう・・・」
「同じ憑りつくでも違うのだ。俺が知っているソレは、人間の体の中に入り込み、その身体そのものを意志を持って動かしていた」
「え・・・」