戦国ゴーストと妖退治
ちょっと待って、それって。
すごく解釈が難しいけど。
それって、指示を出して人間の体を動かしているのと、自分がその身体を動かして使うのと、っていう違い?
私がたどたどしく、そう聞くと信長さまはそうだ、と頷いた。
「指示して動かしたとしても、動くのはたかが人間なのだ。身体能力はたかが知れている。だが、妖自身が乗り移りその体を動かすとなると別だ」
「妖の身体能力が出せるってことですか?」
「ああ、そういう事だな」
なんて恐ろしいの。
でも、そんな妖と戦って、信長さま大丈夫だったのかな。
「その妖って、どうなったんですか?」
「わからん。俺は、その妖との戦いで敗れたのだ」
「・・・え!?」
信長さまが、敗けた・・・?
でも、それって。
「妖は、光秀の身体に憑りつき俺を襲ったのだ」
「―――――本能寺の変!?」
「なんだそれは、・・・ああ、確かに、それは本能寺であったな」
え、それじゃあ、その本能寺の変は、明智光秀の謀反ってわけじゃなくて、妖が明智光秀に憑りついて巻き起こしたことだったの?
衝撃的事実が、判明しちゃった感じ・・・?
信じがたいけど・・・。