戦国ゴーストと妖退治


でも。
どうやって探せばいいんだろう。


目印の青白い光。
今までそんな光を放つ妖に出会ったことはない。



今のまま闇雲に探していて見つかるんだろうか。
そして、その妖が現れた時、本当に気付くことができるんだろうか。



現れたとして、もし、知らずに倒していたとして。
きっと、それでは納得できるわけない。

仇の相手だと知ったうえで戦えないと意味がない。



そう考えると、ものすごく低い可能性に思えてきた。





「清宮?」

「・・・はせちゃん。私には、何ができるんだろう・・・。瀬名くんたちの力になりたいのに、私はこうして安全な場所で見守ることしかできないなんて」

「そこまで、戦う理由がなんなのか、俺にはわからないが。戦う事だけが全てじゃないんじゃないか?清宮がいることで、救いになっているところはきっとあるはずだ」

「そうかな・・・」

「少なくとも、孤独ではないだろ」



でも、瀬名くんはずっと、その孤独を望んできた。
一人で仇を追って、一人で戦ってきたんだ。




「瀬名が暴走しないためにも、清宮は必要だと俺は思うよ」

「暴走・・・」

「側にいてくれる誰かって、自覚はなくても力になってるもんだと思うぞ」





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