戦国ゴーストと妖退治
どうして先生が・・・?
でも、毎回ただ居合わせていただけかもしれない。
その可能性もある。
「長谷川、お前こそなんでここにいるんだ?」
「俺は、清宮たちの事が心配で。保護者として・・・」
「そういえば、おせっかい焼きだったな、お前は」
水原先生は落ち着いた様子で答える。
なにを考えているの?
学校にいる時も、不思議な人だった。
あの時も、妖の事を尋ねたのは、見えていたからこそだったんだ。
もしかして、私が妖に関わってることもわかっていて?
「先生は、妖の姿が見えるんですか?」
「・・・ああ、はっきりと。君の側について回っている男の姿もよく見える」
「信長さまも見えてたんですか!?そんな事、一言も・・・」
「君も、隠しておきたい様子だったからね。信長・・・。そうか、あれは織田信長だったのか」
感心したように呟く先生。