戦国ゴーストと妖退治
「水原、お前はなんでここに・・・」
「なんで・・・?そうですね・・・。僕の好奇心のため、とでも」
「好奇心・・・?」
はせちゃんは怪訝そうに眉を寄せる。
「・・・、妖を強くするための実験。より強い妖を生み出すためにはどうしたらいいか」
「強い妖・・・?なんでそんなことを」
「科学者としての好奇心、だよ」
水原先生の瞳がキラリと光る。
その瞳は野心を秘めていて、沸き立つ好奇心を抑えられないようだった。
「強くするためって、なにをしてるんですか」
水原先生がぽいっと何かを投げる。
慌ててそれを受け取り見ると、手のひらに収まるほどの瓶。
中にはどす黒い煙のようなものが入っていた。
「なに、これ・・・」
「あなた方が妖を倒した時にでる妖気のようなもの」
「妖気・・・」
「それを、別の妖に注入する。それを繰り返していけば・・・」