戦国ゴーストと妖退治
「なんでそんなこと!」
「だから言っただろう?研究のためさ」
「妖は、生きてる人間にも害をなす存在だろ!それ、わかってるのか!?」
はせちゃんは憤りをぶつける。
でも、水原先生は涼しい顔ではせちゃんを見た。
「わかってますよ。ですが、そんな事どうだっていい」
「なに・・・?」
「なにかを成すときには、犠牲はつきものだよ、長谷川」
「お前の好奇心のために、人を犠牲にしてもかまわないってのか!?」
「そう言ってるだろ」
そんな・・・。
そんな事、許せない。
妖のせいで苦しんでる人がいるのを知ってるから。
誰かを犠牲にしてまでやるべきことなんて、なにもないよ!
「やめてください!そんなこと!それって、妖の味方になるってことですよね!」
「味方?・・・まぁ、後ろ盾は、妖ですから、どちらかといえばそうなのかもしれないが、僕はどちらの味方をするつもりはない。僕はただ、自分の興味、好奇心のために動いてるだけだ」
後ろ盾・・・。
水原先生に協力している妖がいるってこと?
より強い妖をつくるために?