戦国ゴーストと妖退治


次の日の学校。
ごく普通の日常がそこにはあって。


妖と戦った事とか、水原先生の事とか。
全部がまるで夢のよう。



でも、すぐ側には信長さまがいて。
はせちゃんも、今日はどこか気落ちしていて。


私にだけは、いつもと同じ日常ではないんだとわかる。



瀬名くんは、今日は朝から姿を見ない。
荷物はあるから学校に入るんだろうけど。



瀬名くんも、きっと、水原先生の事で思い悩んでるんだ。
もしかしたら、水原先生が瀬名くんたちが追ってる妖と繋がってるかもしれない。


その可能性があるってわかって・・・。




「瀬名くん、どうしたんだろうね?」

「・・・時枝くん」

「あまり人と関わる姿は見ないけど、授業をさぼったりすることはなかったのに」



なにも知らない時枝くんは、心配そうにそう言った。
私も、小さく頷きながら瀬名くんの席を見つめた。





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