戦国ゴーストと妖退治
「さっき、時枝くんとなに話してたの?」
お昼休み、やよいと今日は食堂に行こうと食堂に向かっている時、悪戯っぽい瞳を向けられた。
あー、と濁しながら唸ると、少し考え込んで答える。
「瀬名くん、どうしたのかなって話してただけだよ」
「瀬名くん?なんで、時枝くんと瀬名くんの話なんか・・・」
「時枝くん、瀬名くんとちょっと関わったことがあるし、心配だったんだよ」
一緒に水族館に行った事を思い出す。
そういえば、港さんどうなったんだろう・・・。
「そうじゃなくて、なんですずが時枝くんと他の男子の話してるの」
「え、あ・・・。それがさ、あのハンカチの人時枝くんじゃなかったんだ」
「だから、もう時枝くんはいいの?」
「そういうわけじゃないけど・・・」
やっぱ、そう思うよね。
私だって、単純すぎるってすごく思う。
最初のとっかかりはハンカチの事とは別の事だけど、でも、大きなきっかけはやっぱりハンカチの持ち主かもって思ってからだったし・・・。
でも、だからって・・・。
本当の持ち主が瀬名くんってわかって。
だから瀬名くんの事を好きになんて、なってないし・・・。
確かに、少し距離は縮まったなって思う事もあったし、ドキドキだって・・・。
って、何考えてんだろう。
そんなんじゃないのに・・・。