戦国ゴーストと妖退治



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―・・・




「・・・ん・・・」



目を覚ますと、鼻にツンとくる消毒の匂いと白い天井。
はっきりとして来た視界に、やよいの心配そうな顔が写った。




「すず!よかった、気が付いた?」

「やよい・・・」

「もう、あの中に飛び込んでいくなんてなに考えてるの?」

「・・・ごめん」



そっか、私・・・。
気づいた時にやってきた頬の痛み。




「っ、そうだ、瀬名くんは!?」

「校長室に呼ばれて、水原先生と一緒に話を聞かれてるみたい」

「・・・そう」

「担任としてはせちゃんも向かったし、どうにかいい方向に持っていってくれるといいけど、たぶん、処分はおりるだろうってみんな噂してる」




処分・・・。
事情が何であれ、先生を殴ったんだもんね。
こんな騒動を起こしたことは、きっと問題にされる。



それに、事情なんて説明できるわけないよ。





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