戦国ゴーストと妖退治
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「・・・ぅ・・・」
小さく唸り声をあげ目を覚ますと、そこは教材室の中のままで。
それでも、入って来た時と違うのは、私の身体が椅子に縛り付けられていること。
頭が痛いのは、ハンカチを押し付け嗅がされた薬品のせいなのか。
それとも、この部屋の中に漂う異様な空気からなのか。
「目が覚めたかい?」
その声にビクッと身体を震わせて視線をあげた。
身体は恐怖に震えそうになるけれど、縛られていてはそれも叶わない。
「こんな事、許されると・・・」
「またその話ですか?」
「っ、な、なにをするつもりですか!?」
怖い。
幾度となく感じてきた、水原先生のなにをするかわからない雰囲気。
なんでも、成し得てしまいそうな不気味さ。
ただただ怖くて。
今更、後悔が押し寄せた。