戦国ゴーストと妖退治
「さて、では、始めましょうか」
どこか楽しそうな声。
近づけられていく妖に、私は身体を震わせながら必死に逃げようともがく。
ギリギリまで近づけられ、とうとう身体に妖が触れた。
その瞬間。
バチバチバチッ
妖は一気に浄化され消えてしまった。
「ほぉ。近くで見ると、圧巻ですね」
感動したようにまじまじと消えた妖がいた場所を眺め呟く。
「なるほど。触れれば浄化されるんですね。これは、観察していた時にもわかっていたことです」
「っ、もういいでしょ!帰して!」
「いえ。まだです。もう一歩先に進みます」
なにをするつもりなの・・・?
水原先生は目を輝かせ、未知への探求心の籠った瞳でアタッシュケースを持ってくる。