戦国ゴーストと妖退治


「さて、では、始めましょうか」


どこか楽しそうな声。
近づけられていく妖に、私は身体を震わせながら必死に逃げようともがく。

ギリギリまで近づけられ、とうとう身体に妖が触れた。
その瞬間。



バチバチバチッ




妖は一気に浄化され消えてしまった。




「ほぉ。近くで見ると、圧巻ですね」




感動したようにまじまじと消えた妖がいた場所を眺め呟く。





「なるほど。触れれば浄化されるんですね。これは、観察していた時にもわかっていたことです」

「っ、もういいでしょ!帰して!」

「いえ。まだです。もう一歩先に進みます」



なにをするつもりなの・・・?
水原先生は目を輝かせ、未知への探求心の籠った瞳でアタッシュケースを持ってくる。




< 310 / 414 >

この作品をシェア

pagetop