戦国ゴーストと妖退治
「なんで、そんなところに・・・」
「俺も止めたが、強情でな。少しでも、なにかしたいそうだ」
「少しでもって・・・。あいつは関係ないだろ」
俺にも、おそらく信長にだって巻き込まれて。
あいつは妖とは何の関係も、因縁もないはずなのに。
「今すぐ向かう」
「身体に戻れ」
「は?でも、戻ればお前の事見えなくなる」
「いい。相手は生きてる人間だ。肉体の方が何かと便利だろう。だが、もしもの時のため刀は持っていけ。それから、あのはせちゃんとやらも呼んでいけ」
「長谷川・・・?あいつを巻き込むのか?」
「この時代の事はよくわからんが、あいつはお前らの先生とやらで、大人なんであろう。上の者の力を借りるべき時は借りるべきだ」
正直、巻き込みたくない。
でも確かに、水原を止めるなら長谷川は必要かもしれない。
あいつらがどれほどの仲なのかは知らないけど、同期だったはずだ。
「とにかく、急ごう」
水原は何を企んでる?
清宮になにをするつもりだ?
無事でいろよ。