戦国ゴーストと妖退治


夜。
私は信長さまと、日課の妖退治に出ていた。


珍しく信長さまの方が躊躇っていたけど、私が連れ出した。
悠長なことしていられないし。

今日も水原先生がいるかもしれない。
そう思ったらいてもたってもいられなかった。



そして、やっぱり・・・。




「瀬名くんも来たんだ」

「・・・悪いか」

「仮にも謹慎中でしょ」

「これならだれにも見えない」




霊体の瀬名くんは、普通の人には見えない。
だからって・・・。
まぁ、私と思うことは一緒なのかな。




「よし。じゃあ、行こう」

「・・・ああ」




私たちは意を決し歩き出した。




< 334 / 414 >

この作品をシェア

pagetop