戦国ゴーストと妖退治
夜。
私は信長さまと、日課の妖退治に出ていた。
珍しく信長さまの方が躊躇っていたけど、私が連れ出した。
悠長なことしていられないし。
今日も水原先生がいるかもしれない。
そう思ったらいてもたってもいられなかった。
そして、やっぱり・・・。
「瀬名くんも来たんだ」
「・・・悪いか」
「仮にも謹慎中でしょ」
「これならだれにも見えない」
霊体の瀬名くんは、普通の人には見えない。
だからって・・・。
まぁ、私と思うことは一緒なのかな。
「よし。じゃあ、行こう」
「・・・ああ」
私たちは意を決し歩き出した。