戦国ゴーストと妖退治
夜。
いつもの夜回りに出る前、夾くんから突然電話が鳴った。
「夾くん?どうしたの?これから私たち出ようと・・・」
――テレビ見たか?あちこちで、不可解な事故が起きてる。
「え?」
慌てて部屋のテレビをつける。
速報で流れていたのは、ここらあたりの地域であちこちで事故が起きてるというニュースだ。
運よく死者はいないらしいけど、大混乱であちこち騒然としているらしい。
「これって、もしかして」
――妖気を集めてるって言ってた。妖の仕業だとすれば・・・。
「すぐに行こう!こんな事、やめさせなくちゃ!」
――ああ。じゃあ、すずんちの近くのコンビニで待ち合わせな。
「うん!」
でも、どうして。
妖気が欲しいだけなら、妖を倒せばいいだけなんじゃ?
「妖は、人の心からも生まれるものだ。人の恐怖心、悪しき心、それを芽生えさせ、妖を増幅させるつもりなんだろう」
「ひどい!そんな事のために!絶対止めなきゃ!」
許せない。
こんな事、絶対にやめさせてやる。
「すず。・・・一つ、やってみたいことがあるのだか」
「え・・・?」