戦国ゴーストと妖退治


「そうだぞ、清宮がどうしてそこまでする必要があるんだ!お前の身体になにかあってからじゃ遅いんだぞ!」

「はせちゃん・・・」




わかってる。
どれだけ危険な事なのか。
どれ程の賭けなのか。




「・・・俺のせいか。俺が、復讐しないってあいつと戦わない道を選んだから・・・?」

「夾くん、それは違う!」

「じゃあなんで!俺が戦わないから、あんたが戦わないといけなくなったんじゃないの?そんなんだったら、俺がこの手であいつを倒してやる!あんたを犠牲にするくらいなら!」

「やめて!夾くんの覚悟を、無駄にしたくないの!それに、犠牲なんかじゃない!私が決めたの!私の意志なの!」





わかってほしい。
お願い。
夾くん。



「ずっと、信長さまと夾くんが戦ってる背中を見てた。安全なところで、私はただ見てるだけだった。浄化の力を持ってるってわかってからも、私は何もしてこなかった」

「そんなの、だからなんだって・・・」

「私には関係ないからって、最初は思ってたんだよ。でも、夾くんの想いを知って、信長さまの決意を知って。私にも何かできないかって・・・。この力を役に立てたいって思った」




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