戦国ゴーストと妖退治


「はせちゃん!久しぶり!元気?」

「元気元気。清宮って言ったけど、そういや、もう瀬名だったな」

「そうだよー。いい加減慣れてよ。すずでいいって言ってるのに」

「いやぁ。なかなかなぁ。まぁでも、慣れる。とりあえず店に移動しよう。立ってるのしんどいだろ」




予約済みの店に入って席に座る。
適当に注文をして改めて落ち着いて話し始めた。



「早いもんだなぁ。あれからもう10年だもんな」

「うん。私たちももう27歳だよ」




あの日から。
信長さまと別れたあの日からもう10年の月日が経った。



その10年で、いろいろなことが変わって、鮮明だった日々が思い出に代わっていく寂しさを感じた。





「はせちゃんは、どう?新婚生活」

「ああ。なんとかやってるよ。ケンカもしょっちゅうだけどな」

「ケンカするの?」

「教師っていう仕事上な。なかなかかまってやれなくて」

「そっかぁ。大変だよね」




はせちゃんは、去年引っ張られるようにしていった飲み会で出会った女性とめでたくゴールイン。
新婚生活を送っている。




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