戦国ゴーストと妖退治
「信長さま、私たちにまた会いたいって言ってくれてた。だから、きっと会いに来てくれると思う」
「え、それって・・・」
「フフ。・・・うん。きっと、私たちのことして会いに」
漠然とした思い。
それはただの希望なのかもしれない。
それでも。
ただ。
それでも。
「俺も、そうだといいなって。思う」
「夾くん・・・」
「もちろん、そうじゃなくても、愛しいことに変わりはないけど」
「うん。そうだね」
夾くんは優しくて。
私の想いを尊重してくれる。
あの頃も。
思いの外、自分の中で存在の大きくなっていた信長さまが消えて寂しい私に寄り添ってくれた。
夾くんがいたから私、立ち直ることができた。