戦国ゴーストと妖退治


「ま、今考えたところで無駄だけどね」

「うん。もし、そうなったとしても・・・。私たちは、この子たちを護らなくちゃ。私たちにはもう護るべき存在がいるんだから」

「そうだね」




優しい夾くんの手が私のお腹に触れる。
新しい家族が、増えようとしている。

漠然とした不安や、恐怖。
それ以上の期待や幸福感。



考えたらきりがないことばかりで。




それでも。
いつか来るかもしれない悲しい未来の事よりも。




きっと訪れる幸せの日々を想う方がいい。





私と、夾くんと、これから生まれてくる子どもたちと。
家族を作っていく、すばらしい未来。





そうやって、繋いでいく命。






< 412 / 414 >

この作品をシェア

pagetop