戦国ゴーストと妖退治
「ま、今考えたところで無駄だけどね」
「うん。もし、そうなったとしても・・・。私たちは、この子たちを護らなくちゃ。私たちにはもう護るべき存在がいるんだから」
「そうだね」
優しい夾くんの手が私のお腹に触れる。
新しい家族が、増えようとしている。
漠然とした不安や、恐怖。
それ以上の期待や幸福感。
考えたらきりがないことばかりで。
それでも。
いつか来るかもしれない悲しい未来の事よりも。
きっと訪れる幸せの日々を想う方がいい。
私と、夾くんと、これから生まれてくる子どもたちと。
家族を作っていく、すばらしい未来。
そうやって、繋いでいく命。