戦国ゴーストと妖退治
それでも。
それでも、きっと忘れない。
忘れたりなんてしない。
幼く子どもで純粋だったあの頃。
俺様で強情で、自分勝手な戦国武将のユーレイと妖退治をした日々は。
決して忘れはしないのだ。
そしていつか私たちの愛しい子たちに話そう。
お母さんたちが出会った人たちとの温かい日々を。
生まれてきたのはとても愛らしい笑顔で笑う女の子。
それから。
成長するにつれ、口調がすっかりあの人に似て俺様な可愛らしい男の子。
その彼が「俺がみんなを護ってやる」なんて一丁前に言い出すのは、もう少し後の話。
END