戦国ゴーストと妖退治



「ていうか、なんでついてきたんですか」

「気になったのだ。奇妙な着物に着替えてどこに行くのか」

「奇妙・・・。制服ですって」




こっちからしたら、そっちの着物の方が浮いてるんですけど。
まぁでも。
戦国時代の人からしたら、見知らぬものばかりで面白いかもしれないわね。


その感覚は、ちょっと体感してみたいかも。




「そんな足を出して、恥ずかしくないのか」

「これは・・・。今はこれが普通なんです」

「がさつで、下品だ」

「悪うございましたー」




戦国時代の感覚を持ってこないでほしいわよ。
今は、女だって強くないと生きていけないんだから!
っていうのは大げさだけど・・・。



「・・・や、清宮!」

「っ、はい!」



すっかり授業を聞いていなかった私は、突然聞こえた先生の声に声を上げる。



「うわの空でどうした―。集中しなさい。24ページの2行目から読んで」

「すいません」



信長さまのせいだ!!



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